Apple LocalTalk Bridge

• bridgeとなるMacintosh
• Ether Card（もし、bridgeにするMacが標準で持たないなら）
• LocalTalk側LAN（Apple純正LocalTalk、LocalTalk互換、PhoneTalk, PhoneTalk互換）
• EtherTalk側LAN（Ethernet, Token Ringなど、当然10BaseTでも100BaseTXでもOK）

• LocalTalk側の機器は20台まで（手元の製品版マニュアルより）。20台以上は拒絶される。LocalTalk側の機器は、bridgeからnode番号を受け取るが、早い者勝ちルールで20個のnode番号が出される。ちなみnetwork番号はbridgeと同じになる。21台目からは単にEthernet LAN側が見えないということになる。
• bridgeとなる本体はMacintoshII以降で、Ether port（3rd Party製Ether cardでもOK）とPrinter Portを持つこと。
• bridgeとなる本体はOpenTransport環境ではない方がよい（これは私の経験。Appleは大丈夫と言っているが・・・）
• bridgeとなる本体がMacOS8.5で動作している場合Apple LocalTalk Bridgeは動作しない(動作する場合もあるようだ。Appleの書き方は、"not fully compatible"）。8.5以降もやめておいた方が無難と思う。
  birdge以外のマシンは、MacOS8.5.1でも8.6でもOKだし、Open TransportでもOK。New G3でも大丈夫である。
• bridgeとなる本体は68020, memory=2-4MByte, HDD=20-40MByteで十分 （System7.1USで、10台程度のマシンを相手にbridge専用として運用する場合）なので、MacII（\15000）, MacIIvi(\980), MacIIvx(\1980)など安く買える機械を探すとよい。ちなみに（）の中は私が中古で買った値段。NuBUS Ethercardの方が高かったりする・・・。
• Apple LocalTalk BridgeはMac（Power Macは除く）のModem portにLocalTalk側LANを接続しては動作しない（非Power Macintoshの場合は、MacOSでAppleTalkをしゃべれるのはPrinter portだけのため）。
• bridge以外のMacintoshにも、LocalTalk LAN, EtherTalk LANの両方の配線がなされていても問題ない。どちらを経由した接続になるかは、当該Macの「ネットワーク」コントロールパネル（新しいシステムでは「AppleTalk」コントロールパネル）が、EtherTalk/LocalTalkのいずれになっているかに依存する。
• 私の経験では1台のプリンタにLocalTalk LAN, EtherTalk LANの両方の配線がなされている場合問題が生じた。プリンタの種類やI/Fの仕様に依存すると思われる。
• Apple LocalTalk Bridgeは、双方向にAppleTalkパケットを透過させる。つまり、EtherTalk側のマシンからLocalTalk側のマシンへのファイル共有及びその逆が可能であるし、EtherTalk側のマシンからLocalTalk接続プリンタへの出力（及びプリンタ設定ユーティティによる設定）及びLocalTalk側のマシンからEtherTalk接続プリンタへの出力（及びプリンタ設定ユーティティによる設定）も可能である。
• Apple LocalTalk Bridgeが透過するのはApple Talkパケットだけなので、このソフトだけを導入してもLocalTalk側LANのMacから、いわゆる「Internetへのアクセス」はできない（IP packetを送受信できないという意味で）。
• 1つのLocalTalk LANには、1つのApple LocalTalk Bridgeだけを設定することができる。2つのApple LocalTalk Bridgeを設定したり、これ以外のApple Talkのbridgeやrouterとして機能するsoftware, hardwareを接続することはできない。EtherTalk LAN側には、Apple Talkのbridgeやrouterがあってもかまわない。ちなみにApple Internet Routerというソフトウエアルータは、インストールするMacのハードウエア構成によっては、LocalTalk-to-Ether Talk bridgeとしての機能も果たす（実際にはbridgeとは異なりApple Talk zoneが独立する）。ちなみにApple Talk Internet Router Ver.1.0は、米国某通販店で$10で売られている。こちらもfreeにしてくれないだろうか・・・。
• インストールするマシンを決めたら、そのマシンのApple Talk接続ポートをLocal Talk側にしたときに、LocalTalk LAN側の機器が見えることを確認し、つづいて、Apple Talk接続ポートをEther LAN側に切り替える。この状態でEther側機器がみえることを確認したら、Apple LocalTalk Bridgeをコントロールパネルフォルダに入れて再起動する。このコントロールパネルは、再起動後に自動的に機能を開始する。通常は、Public (default)に設定して運用する。設定をPrivateにするとEther/LocalのLANは切り離される。

1. LocalTalk LAN, EtherLTalk LANのすべてのマシンの電源を落とす
2. bridgeとなっているMacの電源を入れ、bridgeを起動させる。
3. 1台ずつprinterの電源を入れていく。次のプリンタの電源を入れるまえには、bridgeとなっているMacの「セレクタ」から見えるようになったかどうか確認する（つまりApple Talk LANでの接続が完了した後でもbridgeが機能しているかどうかをチェックする）。
4. ここは大丈夫なはず。プリンタはApple Talkのnode番号とnetwork 番号を自動的に割り振るから。ここでだめなら、そのプリンタか、ケーブルを疑う必要が生じるだろう。
5. つづいて、bridge以外のMacintoshの電源を1台ずつ入れていく。ここでも、Apple Talk LANでの接続が完了したことを確認してから次のMacintoshの電源を入れる。もし、あるMacintoshが起動するとbridgeが停止することが判明したら、そのMacintoshのnetwork番号がほかの機器と重複していないかを確認する（Apple Talkの状態をモニターするソフトウエア；MacPingなどがあるとベスト）。
   
   特に、Ether側の台数が増えてくると、タイミングによっては、複数のMacに同じNetwork番号が割り当てられてしまい「Network番号が重複した（bridgeが使おうとしたnetwork番号がすでに使われている）ためBridgeが停止しました」という意味のメッセージを出して止まることがある。もし、このような状況が生じたら、bridgeとなっているMacintosh及びすべてのEther Talk側Macintoshにnetwork番号を手入力で重複しないように割り当ててしまうのが現実的対応と思われる。私の勤務先では、Ether Talk側のMacintoshには、そのマシンに割り当てられたIPアドレスを元に重複しないnetwork番号を割り当てている。割り当ては「ネットワーク」コントロールパネルか「Apple Talk」コントロールパネルで行う。その場合node番号はすべて1にしておくと良いみたいである。LocalTalk側のMacintoshでは、先に述べたとおり、bridgeのマシンと同じnetwrok番号が自動的に割り当てられるので、手動割り当てをしてはならない（LocalTalk側ではnode番号も自動割り当て）。私の経験では、この点を守っておけば、問題なく運用できる。この設定を行うようにしてから、私の勤務先では、施設点検のための停電時以外にbridgeとして機能しているMacIIを再起動したことはない。